江の川流域総合研究会
- 広島県に降った雨のおおよそ四分の一が、3本の川となって三次市で集ま
り、江の川となって200キロメートル、日本海へと注ぐ。流域面積は4000
平方キロ。
- 古来より川は交流の幹線だった。朝鮮文化は日本海を回遊し上流を目指し、
出雲文化も流域の各地に文化の種を残しながら遡ったのではないかと思わ
れる。以後川舟によって人やモノが行き合い、流域の経済と文化はおおい
に賑わい栄えた。
- しかし交通手段が車や汽車など陸上に変わり、家庭燃料も木炭からプロパ
ンガスに変わった。元より流域は平場が少なく、山は急峻で経済基盤は弱
い。人口は半減、老齢化率は40%に近い町や村も多い。
- さてそんな流域で、江の川流域会議を発足させたのが1986年。流域には
港が33あるように、上下流の交流は密で賑わった。それをお手本に市町村
の境界を越え、県境を乗り越えた視点で、地域を考える交流をしようとい
うのである。はやり言葉の「地域連携」である。役場の職員を中心に、お
寺の住職さんや雑貨屋さん、宿の旦那などと、多彩な流域の面面が集う。
- 以後、流域を取り巻く分水嶺を探る会や野生猿の実体調査といった調査研
究活動。「あーだ、こうだ」のシンポジウムやフォーラム。カヌーでのツアー
は趣味のアウトドアと環境を考える機会だ。北海道や東北など、地域づく
りグループの人たちを迎えての交流会も多い。「チャボが鳴くまで」語り明
かす。
- 1992年には流域関係市町村と広島・島根両県、建設省などの参画で「江の
川文化圏会議」が発足。我々の活動に追い風が吹いた。「1994年アジア大
会の年に流域博覧会の開催を」の提案は「じゃらんじゃらん江の川流域再
発見キャンペーン」として実施。500のイベントが1年間、流域各地で展
開された。市民グループと行政とのいい関係の「社会実験」といえる。
- 流域全体を「理想都(リゾト)」に創り変えよう」とバーチャル研究所もオー
プン。パソコン通信を利用して地域資源などのデータを集積し、地域計画
を総合的に提案できないかと作業している。
- 次の国土計画に、流域での地域連携の提案が盛られた。江の川流域会議は
11年。行政の江の川文化圏会議も5年、いよいよ出番の時期か。流域振興
の仕組みと構想の提案をしたいものである。
連絡先
事務局 〒696-06島根県邑智郡羽須美村下口羽1308-1 NOA企画内
TEL.0855-87-0030 FAX0855-87-0600
代表 安藤周治
〒728-01広島県双三郡作木村下作木1589
TEL.0824-55-2029 FAX0824-55-2756
(以上記:安藤周治)
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