路草会議
- 都市に住む者が、中山間地域の活性化のため、何か役立つことはないだろ
うか。たとえば、地域づくり活動の実践者、元気のある農業者や婦人等と
話し合いの場を持ち、そのことが、地域の人達の勇気づけになり、支援で
きる具体的なものが一つでも見つかればとても意味のあることではないか。
まず地域の元気のある人たちと活性化について話し合おう。そして走りな
がらその方向を見つけていこう。
- そんな極めてバクゼンとした考えで、都市側の何人かが集まって地域の人
に持ちかけてスタートしたのが路草会議である。中山間地と都市にいて地
域の活性化に何らかたずさわっている者が、わいわい話し合っているといっ
た会議であろうか。「何か物をつくる」「画期的な事を構える」といったと
ころを議論するのではなく、また「いつまでに何をしなければいけない」と
いうのでもなく、現在あるものをうまく利用し、小さな事から一歩一歩積
み上げていく、そんな地道な活動の展開を目指している。
- これまでに、高宮町、戸河内町、三次市で30〜50人が集まって開いて来
た。隣りのまちに居てもお互いの活動を知らなかった。日常何でもないと
思っている事が見方を変えるととても新鮮に見える。自分達の小さな活動
が認められた。などいずれも活き活きした顔つきでの交流が活発に行われ
た。その中から「こんなことは今すぐにでもやるべきだ」といういくつか
の提案があり、その実現化に向けてとりまとめているところである。まだ
議論の深まり、地域の広がりは十分でないが、これから機会を見つけなが
ら、賛同者を増やし、中国地方の特徴ある地域活性化運動に発展させる事
を考えている。
- 今、地域連携の動きが盛んである。路草会議はその中でどう位置づけたら
良いだろうか。地域連携は従来の行政界等の圏域概念にとらわれることな
く、生活、産業、経済、文化など相互に関連性のある分野において、交流、
連携を深めていこうとするものである。そこでは、人、物、情報の移動が
伴うから、必然的に交通軸が重要な役割を担うことになる。中国地方でみ
れば、高速道路やこれにつながる幹線道路を中心として多様な型で連携が
展開されることにより、地域の活性化へとつながっていく。
- 浜田、広島、高知が連携していこうという動きがある。この場合に主要都
市だけが連携する拠点間連携として進むだけではなく、その間にはさまれ
た小さな地域の参加を考えて行かねばならない。また、限られた住民だけ
で進められる部分参加型ではなく、できるだけ多くの住民が参加できるよ
う幅広く考えることが大切な課題である。
- 一方、地域連携は目的を持って積極的に仕掛ける事も必要である。
- その場合何をどの範囲で連携するかということについては、地域の資源、個
性、意欲などが選択要素となろう。これらの要素はある程度長い時間をか
けて形成されるものであるから、それを見つけ出すとともに、さらに将来
- 活かせるように準備しておくことが重要である。
(以上記:徳島征二)
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