1998年12月号


交流会が発行しているNews Letterのバックナンバーです。



  • 「ちょっとピンボケ隊」設立のお知らせ
  • なるほどわかる、NPOからみた介護保険、行政から見た介護保険
  • タウンモビリティ楽会開催
  • たそがれの坂のまちに いま陽がのぼる
  • 「ゆったりゆうゆう後畑」開催
  • 第8回 太田川せせらぎ学習塾 開催
  • 交流会ひろしまからの報告



    ●「ちょっとピンボケ隊」設立のお知らせ

    「楽しく写真を学び,楽しく地域の景観を記録する会」
    愛称「ちょっとピンボケ隊」設立のお知らせ

     「真」を「写」す,写真。しかし,なかなか思ったように撮れなかったり,こういうのが撮りたいんだけどなぁと思ったりすることがたくさんあります。

     そこで,分かりやすい写真講座や撮影会,風景・景観の定点記録など写真に関するいろいろな活動を行う「ちょっとピンボケ隊」を設立することにしました。

     ついては会員募集を兼ねて設立準備会を以下の要領で行います。写真を撮りたい人,写真を撮られたい人,写真を撮って欲しい人,写真は撮らないが何か提供してくれる人(つまり支援者),写真の初心者からプロのフォトグラファーまで,老若男女問いません。ぜひご参加下さい。

     「ちょっとピンボケ隊設立準備会」
     日時:12月19日(土)16:00〜18:00
     場所:全日空ホテル前カフェテラス倶楽部内
        (雨天の場合は交流会サロンで行います)
     内容:顔合わせ,今後の活動概要の発表など

     参加申し込み・お問い合せは交流会事務局(吉原)まで
    yossy@c-haus.or.jp


    ●なるほどわかる、NPOからみた介護保険、行政から見た介護保険

    なるほどわかる、NPOからみた介護保険、行政から見た介護保険
    『市民参加の地域福祉と介護保険』

    介護保険法が西暦2000年より導入されます。これは今までの行政主導の福祉から、市民が参加していく福祉へと変化するものです。行政まかせの福祉や『介護保険』に過大に期待することなく、市民相互の助け合いを具体化するために『介護保険』にどう対応していくか、市民互助型団体の態度が迫られています。

    そこで、さわやか福祉団体と地元の福祉に関わる市民互助型団体とが協力してこのような学習の機会を設けました。積極的にご参加ください。

    ごあんない
    日時 1998年12月5日(土)10時〜16時
    会場 RCC文化センター6F 広島市中区橋本町5-11 TEL.082-222-2277
    定員 30名
    参加費 無料

    プログラム
    9:30 開場
    10:00 開会
    講義1 「介護保険について」
    講師 広島市社会局社会企画課長 朝川 和昭氏
    講義2 「市民互助型団体の介護保険への対応」
    講師 泉北たすけあい会長 さわやか福祉財団アドバイザー 佐藤秀次氏
    12:00 休憩(各自で昼食)
    13:00 グループ討議(少人数に分かれて徹底的に討議する。各グループ定員10名)
    グループ1 「『介護保険』指定業者を担うのか」
    グループ2 「『介護保険』を支える地域の助け合い活動を追求するか」
    グループ3 「地域を支える両輪の活動や主体のあり方について」
    16:00 閉会

    申し込み・問い合わせ先
    さわやかけあ広島
    TEL.082-879-8890 FAX.082-879-9054

    主催 (財)さわやか福祉財団
    協力団体 ひろしまNPOセンター さわやかけあ広島 芸南たすけあい
    (ひろしまNPOセンター 中村隆行)


    ●タウンモビリティ楽会開催

    タウンモビリティ楽会例会を次の日程にて行いますので多数ご参加ください。
      今回も、「わいわい」「がやがや」「わくわく」ほどほどにやりましょう。

    日時 平成10年12月10日(木)18:30〜21:00
      場所 中国・地域づくり交流会 Cハウス3階
      内容 地域の福祉を考える尾道市の会主催 講演会&座談会 参加
      「楽楽街遊事始」編集報告
      などなど・・・・・・。

    タウンモビリティ楽会事務局
      世話人 久保田博


    ●たそがれの坂のまちに いま陽がのぼる

    坂のまち長崎からのメッセージ・・・
      たそがれの坂のまちに いま陽がのぼる

    観光都市として名高い坂と歴史のまち 長崎。
      そこは市街地の実に7割が斜面地で、坂や階段は高齢者や身体にハンディキャップを持つ人などにとって日常の生活をおくるうえでの障害となり、高齢化の進展とともに大きな問題となっています。

    昨年10月、この坂のまち長崎を「少しでも住みようまちにしたい」と願う医師や福祉関係者、建築家、大学教授などさまざまな職業の人達が「長崎斜面研究会」を発足させました。

    坂のまちの住環境を高齢者や障害者の視点から考え、外出支援の搬送ボランティア、石段を上がり下りる電動車椅子の開発など、精力的な活動を展開しておられます。

    この「長崎斜面研究会」のメンバーが尾道を訪れます。この機会に、斜面や車の入らない路地空間に対する対応や市民活動のあり方などについて、先進的な取り組みを御紹介いただきながら意見交換をしたいと思います。

    多数のご来場をお待ちしております。

    ●日時:平成10年12月19日(土)午後6時〜8時
    ●場所:尾道市総合福祉センター
    ●会費:無料
    ●プログラム第1部:基調講演(18:00〜19:00)
     “たそがれの坂のまちに いま陽がのぼる”
     −救急医療から地域づくりへ;ボランタリーネットワークの発進!−
     講師:栗原正紀(くりはらまさき)氏
     長崎斜面研究会、坂のまちなんでんかんでん研究塾代表
     十善会病院脳神経外科兼リハビリテーション科部長
    ●プログラム第2部:座談会(19:00〜20:00)
     長崎斜面研究会のメンバー20名の方々と来場の方々との交流の場。できるだけ気楽な雰囲気のなかで意見交換ができたらよいと思います。

    主催:地域の福祉を考える尾道市の会
      協力:おのみち悠遊友の会

    なお、「長崎斜面研究会」のホームページは http://shamen.env.nagasaki-u.ac.jp/  です。

    問い合わせ先:加藤晴彦(みなと海運(株) 尾道市新浜2丁目 TEL.0848-23-3710
    FAX.0848-25-3711 メール:YQG03020@nifty.ne.jp)


    ■「ゆったりゆうゆう後畑」開催

     未来ある子どもたちに廿日市市を、とくに廿日市市の自然と地域の人たちを知ってもらいたいと、「廿日市市生涯学習まちづくりワークショップ」に集まった四人が、「ゆったり ゆうゆう後畑(うしろばた)」を地元の方の協力で開催しました。
     後畑は廿日市市の北に位置し、20数世帯の集落で、高齢化が進み、子どもが数名しかいない地区です。しかし極楽寺やさくらの里など自然豊かな環境が残り、また、今年の5月には温泉施設アルカディアが竣工し、多くの人が訪れるようになりました。

    ●後畑地区全景●


     当日は廿日市市の各地区から29名の児童及び幼児が参加しました。自然観察の講師は地元の魚坂先生(高校の生物の先生)と、サポートに山野草の会や廿日市市の大人方々のお力をかりました。
     午前中こどもたちは、極楽寺やさくらの里に生息する植物の説明を聞きながら約2時間後畑を散策しました。
     見落としそうな足下に、赤い実をつけた冬の野イチゴを見つけたり、大きな杉にまつわる昔話や、その木に巣を作っている「むささび」の話。子供たちからは、「きのこ」の種類を先生に質問したりしていました。
     散策中拾った葉っぱをスタンプに、葉書づくり。赤、青、黄色などのインクでクリスマスカードや年賀状にとはりきって葉書づくりにうちこんでいました。広いのっぱらでは、こどもたちがゴロゴロと草の上を転がる姿や、鬼ごっこなど自然の中で、自然をいっぱい吸い込んで遊んでいました。

    ●極楽寺自然散策●


     午後からは、後畑地区のお母さんたちに作ってもらった「いも汁」をいただき、地元町内会長の岡村さんからは藁の打つ方、縄のつくり方を教わり、その編んだ縄で「リースづくり」も教えてもらいました。参加した子供たちは、めいめいのカラーをだして「リースづくり」に励みました。最後にみんなで掃除をして後畑をあとにしました。これからも、廿日市市の市内で「都市と農村の交流」を重ねて行きたいと思います。
     私たち「ゆったり ゆうゆう舎」ボランティアグループは「ゆったり ゆうゆう」できるまちづくりをしていきたいと考えています。次回も後畑との交流をします。ぜひ廿日市市以外の方も「ゆったり ゆうゆう後畑」に参加してみませんか。

     (ゆったり ゆうゆう舎  奈宮幸恵)


    ■第8回 太田川せせらぎ学習塾 開催

    エコロジー研究会
    第8回 太田川せせらぎ学習塾 開催
    温井ダムどんぐりひろい大会に参加・・・

    とき:平成10年10月25日 9:00〜15:00
    ところ:温井ダムインフォメーション広場、ワークステーション等

     今日は、朝からからりし晴れ上がって、まさしく「天高く馬肥ゆる秋」の絶好のせせらぎ塾日和となりました。「温井ダムどんぐりひろい体験会」に参加するのは昨年に引き継ぎ2回目となり、今後とも他の催しとの連携を深めていきたいと思っています。今日は太田川上流の加計小学校や筒賀小学校、下流部の大洲中・小学校などから36名の参加がありました。8名もの「太田川河川子供モニター」の誕生も予定されました。

     温井ダムインフォメーション広場では、まず、広島大学の河野先生や中越先生の「土」や「木」に関する話を聞き、森を再生するためには良い土壌を作らなければならないことや木があると多様な環境が形成されること等のお話を聞いた後、どんぐりひろいの会場までバスで移動しました。コナラやミズナラ等のドングリが40分程度で買い物袋いっぱいに集まりました。集めたドングリを元の広場で収集して12時頃どんぐりひろい体験会は終了しました。

     昼食の後、いよいよ学習塾の始まりです。今日は吉長塾長がお休みで、代わって瀬川事務局長の挨拶で始まりました。

     1、2時間めは、中越先生の授業です。昨年拾ったドングリがどう育っているか実際に見てみることになりました。少し離れた広場に育った苗が保存されていました。ウラジロガシやアベマキ、コナラ、イロハモミジなど8種類の苗が置いてありました。その中からウラジロガシの苗を観察しました。苗の高さは5B程度で根は25Bも伸びていました。みんなドングリから新芽や根が出ている様子を実際に目で見て大いに勉強になった様子です。それから落葉樹と常緑樹の違いや一年草と多年草の根の違いなどを実際に観察しました。貴重な勉強でした。

     その後、福井ダムのワークステーションに場所を異動し、岩水先生からワークステーションで使われている合併浄化槽の話、温井ダム工事事務所の藤原課長から温井ダムの話を聞きました。

     3時間めは佐々木先生の「水と緑の関係って?」という授業です。佐々木先生から
      ○ドングリの木は水をきれいにできるか?
      ○川の水は流れるときれいになるのか?
      ○落葉時と常緑樹はどちらが水を多く貯めることができるか?
    という三つの問いが出され、みんなで考えました。答えは読者の皆さん考えてください。

     4時間めは岩水先生の「小鳥の巣箱をつくろう」という授業です。各班で実際に巣箱づくりに挑戦しました。大きな巣箱、○○り巣箱、ヤマネの巣箱もありました。みんなねじ回しに苦労しましたがどうやら時間内に大体作ることが出来ました。岩水先生の話によると、実際に巣に困っているのは、大型の鳥で、大きな木が少なくなっているからだということです。出来上がった巣箱は先生が温井ダムに掛かっている橋の橋脚などに取り付けるそうです。なぜ橋の橋脚なのか、ヘビなどの天敵に襲われないにくいからだそうです。

     盛りだくさんの授業が終わったのは、午前3時頃でした。その後、恒例のホームルームで、各班の代表が今日の勉強の感想を発表しました。引き続いて新たに誕生した8名の「太田川河川子供もにー」の認定式があり、これでモニターの総勢は50名となりました。この場で太田川工事事務所の堂薗課長から近々こどもモニターが集まって意見発表会を行うことを計画しているという話がありました。どうやら「太田川河川子供モニター制度」も軌道に乗ってきたようです。終わりに有田幹事より苛年は「ほたる」をテーマにして一年間勉強するというすばらしい提案があり、学習塾は終了しました。

     最後になりましたが、授業をしていただいた中越先生、佐々木先生、岩水先生、温井ダムの説明をしていただいた温井ダム工事事務所の藤原課長さん、共催をしていただいた温井ダム工事事務所、後援をしていただいた太田川工事事務所に紙面を借りましてお礼申し上げます。

    (幹事 森山利夫)


    ■交流会ひろしまからの報告

     「交流会ひろしま(中国・地域づくり交流会ひろしま)」が平成10年度総会に合わせて開催した「'98ひろしまフォーラムイン三原」は、午前中は3班に分かれ電動スクーターを使った“まち・みち優しさ発見ウオーク”を行い、その結果を「ヒヤリ地図」にまとめました。

     午後の分科会では、その「ヒヤリ地図」を参考にした「人に優しいまちづくり」のほか「福祉とNPO」「商店街と福祉」「住民参加と福祉行政」というテーマで熱心な討論が行われました。 このなかで分科会に先立って行われた播磨康夫さん(財団法人たんぽぽの家理事長、日本NPOセンター代表幹事ほか)の基調講演の一部をご紹介します。

    (基調講演から)

    外国と日本の比較

     最近、東南アジア(バンコク、ジャカルタ、シンガポール)をまわったが、経済混乱にも関わらず日本に比べてNPO的な民間パワーが大変高いと感じた。アメリカでは、1970年代に始まったニューヨークの荒廃した町での活動が、関係者の連携で市民の信頼をえて社会に大きな影響を与えた。このNPO活動で地域コミュニティが再生し町がよみがえった。ドイツでは「助け合い精神のシステム化」で、介護保険サービスの限界を超えたきめ細かなサービス(例えば音楽会・買い物に行く)はNPOが担当している。又兵役とボランティア参加を自己選択する制度もある。こうしたシステムの支援はセルフヘルスセンター(障害者支援団体)が行っている。

     日本の福祉には恩恵的な感じがあるが、外国の場合はソロス財団がNPOの人材育成を支援しているように福祉の進化(深化)が感じらる。

    共同体の再生

     いま日本では、これまでの異質なものを排除する「ムラ社会の論理」では地球規模の問題や市場原理の社会に対応できない状況になっている。21世紀は“ひとがひとを助ける”「ケアの時代」でり、助け合いの仕組みづくりが重要でる。

     これからは「多様性に基づく開かれた共同体」という社会づくりを指向したい。そこでは例えば障害者が参加するイベントなどで「とまどい」や「思い違い」などダイナミックなぶつかり合いが起こるだろう。しかし、そのなかから@人と人との共生が生まれたり、A人と自然との共生B自然と自然との共生(森と海との関係)をベースにしたまちづくりという考え方が生まれてくる。

    21世紀は成熟した市民社会

     ボランタリーな小さな活動でノンプロフィット(非営利)でも、新事業としてやっているうちに営利事業に発展することもある。こうしたイノベーション(改革)のエネルギーが必要である。それに個人の自発性と実験の自由(失敗が許される)多様性(みんなが同じことをしない)を認める寛容さ(おおらかさ)がこれからの社会を担ってゆくNPOには必要であろう。

     21世紀には、多分NPOやボランタリーの市民が力を発揮して成熟した市民社会が生まれてくるものと思われる。ではそこでの目標は何か?と問われると「賢く、楽しく、健康で」ということではないだろうか。

     そこで4つのキーワードとして@習うA交流B楽しくやるC環境をあげたい。「これが正しい」「うちが一番」という考え方は、怪しいし危険である。これからのまちづくりでは、生活を楽しくすることのほうがよろしい。21世紀の新しい哲学は「命の連鎖」だと考えている。障害をもった人の命と自分の命が繋がっている、又草や木の命がみんな自分の命と繋がっているということから、すべての生き物の命の尊厳を考えることである。

     深い眼差しで命の尊厳やありように目を注ぎながら、どういう新しいまちづくりをしたいか考えてほしい。奈良の町から熱いエールをおくります。

    (交流会ひろしま事務局・中倉勇)



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