ニュースレター 3月号(131号)
中国・地域づくり交流会が発行しているニュースレターのインターネット公開版です。

目次

  1. 二期七回 「哲学のみち研究会」開催 「まちづくり」から「まち育て」へ
  2. 私の絵手紙
  3. 【部会情報】タウンモビリティ楽会例会開催
  4. 【部会情報】第11回 西国街道散策会
  5. 【部会報告】住まいと環境に学ぶ会 報告
  6. 【行事紹介】江の川流域インストラクター養成講座 受講者募集中
  7. 交流大会分科会報告 第三段

■ 二期七回 「哲学のみち研究会」開催 「まちづくり」から「まち育て」へ

2月18日(月)、2期7回目の「哲学のみち研究会」が中国新聞社704号室で開催された。

(中国新聞 2002年(平成14年)2月21日(木曜日)掲載)

講師のマリ・クリスティーヌさんの講演「海を生かした地域づくり」につづき、小島光治さんによるスライドを使った市民活動紹介、そして、顧問の方々とマリ・クリスティーヌさんによる「山と川と海の連携」をテーマにフリートークを行った。

フリートークには橋口收(広島銀行相談役)前田正孝(国土交通省中国地方整備局長)黒木義昭(JA広島中央会専務理事)平岡敬(中国・地域づくり交流会会長)山本一隆(中国新聞社代表取締役副社長)の各顧問が参加した。

◆講演内容

    「まちづくり」と言う言葉があまり好きではない。何か目に見える物を作らないと、「街づくり」をしたという気にならない今の、日本の「まちづくり」には問題がある。それよりも「まち育て」が大事ではないか。

    静岡の港では、船から見た風景がとても美しい。それは、地域の女性が工場や企業を回り、景観に配慮する働きかけをした。これからは、労を惜しまない市民を育てることが必要。また、これからは地域に住む人が、どう地域を支えていくかが問われてくる。支える住民の意識が高いところほど、地域は活き活きとしてくるのではないか。

    企業は企業市民として、地域にどのように関わっていくかが大切で、地域に投資することで将来、企業自体がよくなると思う。

◆研究会フリートーク内容

    橋口收氏

      最近、水上交通をはじめとする親水性の空間の利用の議論が進み、ここ10年ほどで、日本人の海に対する認識が変わった。

    前田正孝氏

      地域の人に望まれ、愛される社会資本整備をするには、一部の人の「水の都」ではなく、多くの人に、意識してもらい、活用してもらう工夫がいる。

    黒木義昭氏

      これからは、山、川、海の付き合い方をもっと考え直す時期に来ている。上流の中山間地にも目を向けてほしい。

    平岡 敬氏

      宇品には港があるのに、広島市民は広島市を港町として意識していない。これは、明治以降、市民が港と接することが少なかったからか。今後、宇品で定期的に海、山の特産物の市の開催や、原爆ドームと宮島の2つの世界遺産を結ぶ航路の展開が望まれる。

    山本一隆氏

      地域の人が自然と共生しながら暮らしていくことが大事。閉塞感のある広島に、地域のパワーを集めていきたい。

■ 私の絵手紙

退職した翌年の平成7年「貯蓄生活設計推進員」の委嘱状を大蔵省銀行局長と貯蓄広報中央委員会会長からいただきました。

決して、私の預貯金が多いからと言うのではなく、退職前の仕事経験を生かして、一般家庭の「家計簿や生活設計を指導せよ」とのことでした。この仕事は昭和25年に始まり、戦後の高度成長を陰ながら支援してきました。しかし、今やバブルの崩壊、企業の倒産、リストラ、銀行破綻、ペイオフ解禁と社会構造は急変し、大蔵省は金融庁となり、「貯蓄生活設計推進員」は「金融広報アドバイザー」と早変わり、「国民の金融指導の徹底を図れ」と云うことになりました。とにかく、これからは自己責任の時代だというのです。

あまりにも日本全体が、のんびりし過ぎていましたね。社会の春は「うんーと」先のよう。でも自然の春はそこまで来ています。

「里に行ってスイセンを沢山もらってきたの」と知人が届けてくれました。家中、いい香りでいっぱいです。

(ひのかつこ)

【部会情報】タウンモビリティ楽会例会開催

寒さも和らぎ、タウンモビリティ日和が参りました。

3月の例会は、各所で行われるタウンモビリティ活動に係わる行事報告を中心にコミュニケイトします。又、福祉住環境コーディネーターに関する話題提供もお願いしていますので多数、ご参加ください。

開催日時

    平成14年3月15日(金)18:30〜

開催場所

    中国・地域づくり交流会 Cハウス3F

内 容

  • 呉やさしさバス研究参加報告(2/23、3/9)
  • おおじまん大会in瀬戸田参加報告(3/3)
  • 広島大都市地域発展プランにおける「タウンモビリティの普及」推進について
  • 呉市やさしさ街づくり報告会in呉つばき会館(3/31)
  • 福祉住環境コーディネーター 尾本 礼子さんからの話題提供

(世話人 久保田 博)

【部会情報】第11回 西国街道散策会

広島市内 広島市西区己斐〜本通〜南区猿猴橋

(元安橋付近にて、井上宏司画)

主 催

    西国街道散策会

日 時

    平成14年2月3日(日)9時〜13時00分

参 加

    45名(佐々木卓也ほか)

午前9時に JR西広島駅集合、ここから歩き出しました。原子爆弾で崩壊した市内ではありますが、町の活動は、昔の状態を基本に順次新しい形で回復していきました。

己斐駅を出発後、道しるべを見学、以前みたときは民間ビルの工事中で道しるべも工事現場に転がっていましたが、近い位置にきちんと復元されていました。文化的なものは守られるよい時代にもなってきました。

天満町まで行きましたが、ここに天満宮があります。江戸時代に天明の大火災が あり広島の町は荒廃しましたが、災いを退散させるべく鎮座してもらったようです。 ここにきて170年間、大火災など大きな天災はないので効果もあったようです。天神さんは学問の神様だけではなく災いよけの神様でもありました。

頼山陽煎餅は、戦前からこちらに来られた。明治以降も西国街道が今でいう国道2号で繁栄していたので進出された。今もこの店で昔ながらの手焼き煎餅を焼かれています。大勢の方が買われ喜んでおられました。

中区本川町の太田川河川敷に、船のもやい止め(船の縄を繋ぎ止めるところ)の後があります。いまは2・3の商店があるだけですが、ここは西国街道沿いで太田川から島への舟運もあり荷物が集まってきておりました。舟が並んでつながって反映する姿を想像できます。今は、中島町が平和公園になり、町全体のつながりが途絶え、東の反映に比較し衰退しており、面影がありません。

流川は、今は道路になっていますが、京橋川より縮景園で水を取水し、殿様の清い水として池を経由し流川に流れてきていました。今は、広島一の繁華街として親しまれています。

これより、幟町を経由、猿猴橋まで行きました。今回、一番遠く西宮からきていただいた三谷さんに一言いっていただき解散しました。 西宮まで行けるかわかりませんが、この会も広域化してきました。これから、福山 に向かって歩き始めますので、みなさんの参加を期待しております。

●西国街道公式ホームページ http://www.c-haus.or.jp/kaidou/

(shiokata)

【部会報告】住まいと環境に学ぶ会 報告

2月14日18:30〜20:30

「高嶋康豪博士」提唱の蘇生回帰の科学についてMユニックスの販売代理店桑田剛氏から現状をレポートして頂きました。

参加者は「にわかには信じられない事ばかり・・・。」といった反応でとても冷ややかでした。

特に低レヴェル放射能の無害化に成功したという話の後では、「チェルノブイリへボランティアに行かれれば宜しいのでは?」などの揶揄があったりしました。これは桑田氏の話し振りに対する反発じぁあなかろうかと。

しかし私にしてみれば本物の技術であろう確信があります。科学者ではないので理由を述べよといわれれば無理ですが。サザンの歌を初めて聞いたとき「ヒットするだろうなぁ」と、感じた程度の確信なもので・・・。

唯いえるのは環境問題の現状と将来の不安をあげつらう人(グループ)の多い中で、解決方法・結果を報告する事のできる数少ない人と感じました。

弊社でいままで新建材を大量に使いつづけてきた建物の寿命が間近に迫っている今、処分する時の大量の害毒がこの技術で無害化できるとすれば、少しでも罪の意識が薄れるのでありがたいと・・・。(自分勝手ですね)

交流会会員のゼネコン部長が「高嶋博士は金で動かない人だからなぁ」との言葉が印象的でした。以上

(伊藤光恭)

今後の予定(決定事項)

    勉強 18:30〜20:00 和談 20:00〜

      3/4 結露しない木造住宅 交流会 伊藤 光恭

      4/10 石垣再生と老石工  交流会 佐々木卓也

      5/? グリーン庁舎     国交省営繕部

      6/12 里山を喰う法    逆手流家元 和田芳治

      10/24 虫の視点・鳥の視点  写真家 脇山 功

      11/14 グリーンコンシュマー体験型樂習法  交流会 藤野 完二

【行事紹介】江の川流域インストラクター養成講座 受講者募集中

江の川流域は豊かな自然、歴史・生活文化など多様な環境資産に恵まれています。これらを生かして地域の活性充実化を図ろうと、都市の人々や地域の子供達を対象とした体験交流活動が行われつつあります。また、来年度から導入される総合学習においても地域の資源や特性を教材とした学習プログラムが検討されています。

しかしながら、これらプログラムを企画し解説指導する現場のインストラクターが圧倒的に少ないのが現実です。今回の講座は江の川流域各地で体験交流活動や学習指導のできる人材を養成するために開催するものです。

◆開催時期、内容および会場

    第1回 3月14日 桜江町水の国 江の川の地質 島根県地学会副会長 桑田龍三氏

    第2回 5月下旬 口和町 江の川の生き物 比婆科学振興会会長 金沢成三氏

    第3回 7月予定 千代田町 ダムと水質環境 国土交通省土師ダム管理所長 中江兼二氏

    第4回 9月予定 邑智町 川原の生き物 比婆科学振興会事務局長 中村慎吾氏

    第5回 10月予定 比和町 森と江の川の水 庄原格致高校 浜田展也氏

◆受講対象者

  1. 江の川流域在住もしくはお勤めの方で、特に体験交流施設や野外教育施設等の関係者で体験交流活動や環境学習活 動の推進に意欲のある方、その任に当たられる方。
  2. 満18歳以上で全5回すべての講習及び野外実習を受講できる方(緊急な用事で参加できない講座があった時は次年 にその講座を受けられるようにします。)

◆受講料

    10,000円(全5回分を前納していただきます。)

◆江の川流域インストラクター認定登録

◆申込方法・詳細問い合わせ先

    規定の申込用紙で、次の申込先までお届けください。

    水の探検隊実行本部事務局 〒696-0603 島根県邑智郡羽須美村下口羽1308-1 (有)ノア企画内 TEL.0855-87-0030 FAX.0855-87-0600

◆申込受付期間

    平成14年3月5日(火)の間に必着のこと。(締切が過ぎていても、相談可能)

(小田 博之)

交流大会分科会報告 第三段

2001交流大会の各分科会レポートの第2回目(通算3回目)では、「一畑薬師門前町への提案」について報告します。

第3分科会 「一畑薬師門前町への提案」

【参加者】

    相良只夫(コーディネーター:広島)

    佐々木卓矢(広島)

【記 録】

    佐々木卓矢(広島)

【会の内容】

    事前には、「地方道路が生きる」というテーマで尾道−松江間横断高速道路を中心にした話し合いをもくろんでいましたが、急遽現地で、地元のお役にたつことを、という発想の転換があり、「一畑薬師門前町への提案」に話題を変更しました。

    (注)素早い話題転換と身のこなし方は、交流会の伝統というか(注、10年間の交流会で伝統という言葉を使えるかどうかわかりませんが・・・)、相良さんの個性というか、何しろ、当大会ならではのできごとでありました。

    参加者は2人とも交流会活動のベテランです。いや、お二人ともまちづくりや歴史研究・学者でもあります。分科会の手始めとして門前町の人々にヒヤリングを開始しました。体験的・行動的・学術的なフィールドワークを基礎にした分科会運営は、さすがに手慣れたものです。
    分科会というか歩く二人対談の進行形態はアイデアに滞ることなくあちこちへと拡大展開(拡散?)していったようです。

    紀行文的、散文的な報告書は二人対談の真骨頂でした。

    まずは、報告者からの原文から・・・

    (当一畑薬師の門前町は、)何か観光地慣れした感じで、どこの古刹も同じといった状況であった。千年余りの歴史を感じさせることとは何か、ここの寺院は江戸時代に入って建てなおされている。周囲の築地などに見られる石垣は、江戸初期から中期にかけての名工・名跡である。建造物との調和がとれてはいるがあえて新しい物が混ざり、統一感がなくなりつつあるのが惜しい。できることならそれぞれの地点で適当な案内板が必要でもある。参道入口のルート説明板は、その役割を失っているのではないか。本日は旧参道の石段を通らなかった(注、途中から旧参道をバイパスして会場まで直行したため)が、むしろ、それら(注、案内板等)に歴史の重みがあるのではと思う。やはり古刹は徒歩での散策以外には当時の雰囲気をうかがい知ることはできないのではないか・・・。お店の表示は意外にも統一感がある。やはり一度詣でて参道を登るのが嫌になるようでは薬師如来の威徳・ご利益が得られないような気がする。参詣者と寺院と地域(門前町)を併せた将来の観光に対するイメージづくりを早急に検討してみる必要があるようだ。

    以下、ヒヤリングの結果検討したアイデア

■ 問題点の抽出と個別アイデア・提案

  • 参道の階段の手すりが全て太くできている。お年寄りが握りきれないのでは。(注、かつては、荒法師の道場として栄え、後一般の人たちが詣でるようになってきた名残であるかもしれません。現代では、お年寄りが杖を上手に使っているのを見て、何のための手すりか、とつい声が大きくなります。)
  • 本堂へ上がるスロープ(斜路)は、一気に登るには無理。途中に踊り場が欲しいし雰囲気として緑も欲しい。
  • 駐車場の案内板に、車椅子の方への(本堂への)アプローチ方法を掲示する必要がある。(注、また、門前町の存在や雰囲気を駐車場でも感じられるような工夫がとれないか。例えば幟や店の名前の表示(これは、厳かに賑やかに、薬師門前町の雰囲気を伝えながら美しく表示すること)をしたいところです。)
  • 本堂まわりの石畳は、車椅子の方々のために一部をアスファルトにして利用しやすいものにしたい。また、個性づくりの一環として、薬師の紋を参道に散りばめたらどうか。
  • 石垣の説明が欲しい。説明文などで蘊蓄(うんちく)を堂々と垂れてみてはどうか。
  • 展望台が欲しい。(会場前から松江・宍道湖方面は展望できますが、日本海側が見えるともっと良いと思います。)本堂横に展望場所があるけれど、スペースが狭く、むしろ下の通路の展望のよい場所にスペースをとったらどうか。
  • 門前商店街は、元宿屋であったという。(注、今は、みやげもの店や飲食店として、細々と経営を続けています。(特に当日は寒く、参詣者はほとんどみられませんでした。しかし、あれだけの数の店が今でも残っているところをみると、細々ではなく、営々とといった表現が適切であるかもしれません。)ただし、かつての古刹門前町の雰囲気は色濃く残り、ぜひ参詣者の訪問を増大させたいと思いますので共生を考えたらどうか。百薬の長としての「酒」と肴、健康食品は出雲の名物になりそうです。
  • レトロの雰囲気のする門前商店街を世に売り出そう。店表から座敷をみると、こたつが見えます。これはグッド!(注、門前商店街の各店では、ビール、地酒をはじめ、もちや蕎麦などかつてのレトロな雰囲気の食べ物が用意されています。これに加えて、薬師ならではの眼や健康に関する独特の名物食品(前項の薬膳料理がそれに該当するかも知れませんが・・・)があったりすると、それを目的に来る客がいるかもしれません。)
  • 意味不明の観音像や仏像をもっと高齢者にPRしたらどうか。
  • みやげ物店の名前がばらばらである。一畑薬師ゆかりの名をつけてみたらどうか。
  • 参道沿線にベンチなど休み処が欲しい。商店の前にベンチ(床几)があったが、他にもベンチが欲しい。
  • 石仏の利用方法を考えたい。(1301体ある。)
  • 参道の景色をもっとPRしたい。
  • 荷物預かりサービスを門前町全体で展開したらどうか。(一部の店では、荷預かりサービスをしているところもありますが)

          (注釈は、編集者の紙上参加としてのつぶやきです。また、報告原文には若干手を入れさせていただきました。お許し下さい。)

(花輪 文責)