ニュースレター 5月号(133号)
中国・地域づくり交流会が発行しているニュースレターのインターネット公開版です。

目次

  1. 太田川にお花見遊覧船を走らせました。
  2. 私の絵手紙
  3. 【部会情報】住まいと環境を学ぶ会
  4. 【部会報告】第12回 西国街道散策会 to 欽明路
  5. 【部会報告】タウンモビリティ楽会例会 開催
  6. 【行事紹介】まちづくり市民交流プラザ オープニングイベントいよいよ開催!!
  7. 交流大会分科会報告 第五弾

■ 太田川にお花見遊覧船を走らせました。

3月末の広島リバークルーズ解散後も、広島市の魅力資源の一つである川・海・河岸を活用して「水の都ひろしま」を広く市民及び観光客にアピールするため、水上バス運航推進プロジェクト(市民団体、行政、企業の協働プロジェクト)のチームのメンバー「 NPO法人 公共空間活用推進プロジェクト代表 山根進」が、今回、中心となって、昨年に引き続き、平和公園東詰元安橋南・元リバークルーズ桟橋からお花見遊覧を3月21日〜4月7日の18日間運航しました。

前半は雨に悩まされ乗船者も少なく、不安なスタートでしたが、後半はお天気も好く、延べ2,200人の乗船がありました。

45分の遊覧中は、船上から護岸に咲く桜や、新緑を眺め、船の中では篠笛やアコーディオンの演奏を聴き、乗船者には船内での演奏が大変よろこばれました。

屋形船に乗っていたお年寄りが「昔は可部から花見の川下りをしていたが、懐かしいね。」と言われ、また、別の人は「遊覧コースがもう少し、いろいろあるといいね。」「宮島と太田川を結んで欲しいね。」等の声がありました。

GW 期間中にも遊覧船を運航します。

今年の水上バス運航推進プロジェクト第2段として、2002年フラワーフェスティバルを含む4月28日〜5月5日の期間中「ゴールデンウィーク遊覧船と水上バス祭り」を企画し、船上でのコンサートやフラワーフェスティバルで賑わうまちを水上から楽しんでもらう予定です。

太田川は干満の差が大きく、水上交通のネックになっていますが、フラワーフェスティバル期間中は潮も好く、一日約20便の遊覧船が出ます。

遊覧船への乗船申込、時刻表等は今月号ニュースレターに同封しているチラシに、詳しく記載されています。

■ 私の絵手紙

ほんとうに緑の美しい季節になりました。バスや、汽車の窓から遠くの山に目を移して見ますと、山はモザイク模様のように、様々な緑を見せてくれます。少しオレンジがかったもの、明るい草色、青みが強い緑も見えます。その緑を描こうと絵手紙仲間を誘ったら、広島県緑化センター(県立広島緑化植物公園)−広島市東区福田町−に行こうと車を出してくれました。私は、初めての場所。前日の雨で緑はすっかり洗われ美しさは倍加していました。園内は、八重桜が終わり、樹木の下は花びらの絨毯でピンク一色。桜の種類も本数も多いのには驚きました。さて絵手紙の方は、葉書では、雄大な山や樹木は無理。とりあえず園の展示板に出ていた「本日見てほしい花−オキナグサ・ハンカチの花・エヒメアオイ」を描きました。

「ハンカチの花」は2枚の白色の苞が長さ15センチ位になり「ハトの木」とも言うそうです。

(ひのかつこ)

【部会報告】住まいと環境を学ぶ会

活動報告(2002年4月10日(水))

石垣の価値とは何か 〜基本工法と地域社会〜

佐々木卓也氏

平成5(1993)年2月21日に広島県佐伯郡湯来町で、中国・地域づくり交流会の主催する「中国・地域づくりフォーラム」の一環として、「石垣を讃える会 in 湯来」が開催され、それが伝統的な「山県流石組」を復活しようと、「石垣を讃える会」の代表世話人となった。

本格的に石垣の研究を開始したのは、昭和54(1989)年からで温井地区の生活環境調査を担当した。そこは、点在する民家と重層する棚田の対比により、里山や渓流に溶け込む悠久の原風景を醸し出していた。法面の美しさに心を奪われ、伝統的な造形美の解明作業を始めたが、その築造方法が分らず、地元の石工職人に教えをかったものの、全くの暗中模索の状況だったが、その後、数万枚の石垣法面をひたすら見続けていった。そして、石垣の持つ人間に対する倫理観や哲学観は、調査の現場で出会った石組の美観で最高潮に達していく。

「中国地方は石垣文化の生きた博物館」であり、御影石や青石と呼ばれる石材は石目が通り、比較的に加工が簡便で表面構造も美しい。また永年の風雪にも耐えて、風化の進展が極端に鈍く耐水性も一際高い。城郭や社寺や民家等の築地や、地山や河川や海岸等の護岸も殆どがこれらの石材で築造されている。石垣の大半は何と言っても棚田や段畑の法面で、野面積みのモザイク模様がよく映える。殊に空積みの石垣は背後に豊富な中込石を用い、地震等では、微動だにしない状態であった。適当に工法や手間を省いた練積みのものは、あっと言う間に崩れ去り哀れな形状を表した。このことから数百年間の伝統技術は地震や水害に対して、最も有効な築造工法であったと言えよう。農村景観も構造改善事業で、土坡に完全に変更されつつある実情を見るに、人工的に環境を替えることへの警鐘を今後も鳴らし続けたい。


今後の予定(勉強18:30〜 和談20:00〜) 

  • 5月23日(木)「グリーン庁舎」中国地方整備局営繕部 保森博美氏
  • 6月12日(水)「里山を喰う法」逆手流家元 和田芳治氏

【部会報告】第12回 西国街道散策会 to 欽明路

山口県玖珂郡玖珂町欽明路〜岩国市御庄
  • 主 催:西国街道散策会
  • 日 時:平成14年3月3日(日)9時45分〜14時50分
  • 参 加:佐々木卓也ほか58名

午前9時45分に JR岩徳線欽明路駅に集合、ここから歩き出しました。今回は郊外を散策しましたが、天気も晴天で歩いていると汗が少し出るくらいでした。人数もこれまでと違い60人と大集団になりましたが、スピーカーを費用の中から捻出し(一時的に赤字状態)使用したので、多少聞き難さは改善され、楽しく過ごせたのではないでしょうか。

欽明路〜柱野〜御庄は山口県東部の交通の要衝で岩国山口間の交通は古代から、現代に至るまで変わっていません。律令時代は、日本唯一の大路、山陽道(奈良の都〜太宰府)も一部残っているのが現地で確認できた。江戸時代の西国街道(京都〜下関〜長崎)も今日歩いたところです。国道2号は、戦後、北に移りましたが、その後、欽明路有料道路、山陽自動車道も通過するなど地形的にみても重要な区間です。吉田松陰も京にいくときは、こちらを通ったに違いない。

ルートは、JR欽明路駅集合、目の前の街道からスタートしました。野口の一里塚跡、武田源氏屋敷跡、欽明路と玖珂郡内を通過後、欽明路峠にさしかかる。欽明路峠は多少登り勾配でしたが、以前歩いた苦の坂より楽でした。峠付近は、山陽自動車道のため、街道は付け変わっていました。峠を越えると、長い下り坂で、田舎の風景を見ながら進みましたが、欽明路(元)有料道路沿いは、よう壁にみられるように移設されているようで、今も昔も道路を造りたいところは一緒のようです。柱野は、宿場町で、散策後、JR柱野駅に着く。昼食をとって、4時間の行程である。この後、御庄までいきましたが、思案橋のそばを通り、御庄駅まで行くと10km、5時間の行程である。御庄の宿はその先であるが、そこまでいくと交通の便が悪い。

興味があったのは、安芸の武田家(毛利家に滅ぼされる)に縁のある武田屋敷は、門だけ残っている。元は甲斐武田の一族でありその流れがここで生きている。その後、広島武田学園を設立するなど関係があるのは、因縁を感じる。また、柱野の宿は、街並みが整っており見応えがある。北の神社から街並みをみると整然として美しい。本陣はなくなっているが、その跡に集会所がある。屋根が立派であった。次回から、広島発で神辺に向かって歩き始めますので、みなさんの参加を期待しております。

(挿し絵:井上宏司 書)

●西国街道公式ホームページhttp://www.c-haus.or.jp/kaidou/ です。ぜひ見て下さい


第13回 (海田〜府中〜広島)

    日時:平成14年5月26日(日)

       (朝のテレビ放送の午前の天気予報の降水確率50%以上は中止)

    集合:JR海田駅駅9時15分 (海田駅の改札を出て北側の階段を下りたところ)

    解散:JR広島駅付近 15時頃

    参加費:1人500円(夫婦は1組で500円)

    問い合わせ:中国地域づくり交流会事務局 (TEL.082-221-8505 FAX.082-221-6009)

          当日の問い合わせ(090−9468−9868)

【部会報告】タウンモビリティ楽会例会 開催

福祉・環境に係わる提言が最近、注目を浴びてきておりますが、タウンモビリティ楽会の取り組みは、まさしく福祉環境コーディネイト役であり、益々重要な活動となってきております。5月の例会は、「地域貢献」をテーマとして様々な角度から意見交換をしていきます。

    開催日時 平成14年5月14日(火)18:30〜

    開催場所 中国・地域づくり交流会 Cハウス3F

    内  容 尾道寝たきりなら連2002実施報告(4/28)

         楽々園タウンモビリティオフィス フラワーフェスティバル参加報告(5/3)

         福山ばら祭り タウンモビリティ参加者最終確認について(5/18〜19)

         楽々園タウンモビリティオフィス総会について(5/20)

         楽々園タウンモビリティオフィス教科書副本掲載について/その他

(世話人 久保田博)

【行事紹介】まちづくり市民交流プラザ オープニングイベントいよいよ開催!!

期 間 5月11日(土)〜19日(日)

会 場 広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区袋町6-36)

問合せ ラーニングネットひろしま TEL.082-544-0456 FAX.082-544-0496

お弁当箱に見たてたプラザで、生涯学習はまさに「コメ」「ごはん」。活動の元になる「コメの力」こそ大切だと私たちは考えます。

「コメの力、コメの味 大学活用私たち流−勉強から学習−」

  • 日時・期間 5月18日(土)
  • フォーラム 13:00〜15:30
  • パネラーとの交流会&相談会 15:45〜17:00
  • 会場 北棟5F 研修室A B C
  • パネラー:中金名好恵さん(通信制大学)/田上広子さん(放送大学、社会人大学院)/田中こずえさん(科目等履修、研究生)/久保喜邦さん(研究生、科目等履修、大学院)/古本祐一(夜間主大学)
  • 進行:松井純子(ラーニングネットひろしま)

「コメの力、コメの味 市民活動の潜在パワ・・・教育力」

  • 日時・期間 5月19日(日)
  • フォーラム 13:30〜15:30
  • パネラーとの交流会 15:45〜17:00
  • 会場 北棟5F 研修室A B C
  • パネラー:浅野ジュンさん(中国・地域づくり交流会)/小川順子さん(ひろしまNGO大学)/茶山ちえ子さん(WAC中国地区センター)/辻邊泰善さん(もりメイトネット倶楽部)
  • 進行:平木久恵(ラーニングネットひろしま)

「コメの力、コメの味 社会人のための大学展と学習相談」

  • 日時・期間 5月18日(土)10:00〜20:00 / 19日(日)10:00〜17:00(学習・進学相談の時間については検討中)
  • 会場 北棟5F 研修室A B C

「フリー本棚」(本の無償リサイクル)

  • 日時・期間 5月11日(土)〜19日(日)
  • 会場 南棟1Fエントランスロビー

交流大会分科会報告 第五弾

2001交流大会の各分科会レポートの第4回目(通算5回目)では、「NPO周辺の可能性をさぐる/公共と民間の接点を求めて」をレポートします。

※ただし、紙面の都合と、資料整理の都合でこの会のレポートは2回に分けてお送りします。なお、次回は、当日資料提供をいただいた石橋さんの話題提供を中心とします。

第7分科会

『NPO周辺の可能性をさぐる/公共と民間の接点を求めて」

【参加者】

    池田誠さん(広島市)/中村隆行さん(広島市)/浜吉計守さん(海田町)/石橋正伸さん(佐田町)

【話題提供者】

    石橋正伸さん(佐田町役場)

    中村隆行さん(ひろしまNPOセンター)

【会の内容】

今、盛んに活動を開始しているNPOについて、広島で中心的にNPOの普及活動に取り組んでいる「ひろしまNPOセンター」の中村さん、地域のコミュニティの再生とまちづくりの接点活動に取り組んでいる石橋さんのお二人に話題を提供していただき、話し合いがはじまりました。なお、参加者全員が実践に取り組んでいる人たちで地に足が着いた迫力のある話し合いが展開されました。

  • 先年、広島市の佐伯区で土砂流災害が発生したが、そのとき自治会長をしていて、しみじみ住民視点にたった行政のあり方の必要性を痛感した。そこで災害後、自発的な36名の住民の参加のもと町内の現地災害点検パトロールをおこなって、課題を抽出し、市行政に要望書を出した。また、防災訓練をはじめて開催、住民70名が参加した。町内会が主体的におこなったのははじめてではないかと思う。
  • 特に、災害時に行政と住民の間、さらには住民どうしの情報の伝達がうまくいっていないことから、連絡体制システムの確立が重要な課題であることが認識された。行政の保管機能として、この情報伝達をうまく機能させることが求められます。そのため、町内会機関紙を発行し、行政の動きと住民の動きが互を敏感な状況においておく必要性を、機関紙に掲載しました。
    (注)今年になり、この住民活動の延長として町内会有志の手による防災マップ情報が制作されたことが中国新聞に報道されています。
  • 海田町の状況として、最近、助役が交代、職員意識がずいぶん変わりつつあります。また、現在、町の合併の話しが進み、広島市内の子ども会やボランティア活動への関心もあり、若い職員が中心になって生涯学習活動への勉強や取組が盛んになりつつあります。
  • 骨髄バンク運動から、災害救助ボランティア、痴呆性高齢者グループ・ホームや高齢者に配慮した旅館の活用、ユニット・ケア等を実施しており、各地で展開したいと考えています。さらには、環境や自然保全と開発の連係、立木トラスト、自然体験交流への子どもの参加や下草刈りの実施、里山保全等々と考えればNPOの分野は広いと言えます。

     基本的にNPOは住民自治の精神が基本にあります。行政依存の時代から自分たちで取り組む時代へ変化しているわけです。また、都市ニーズ対応だけでは難しいのですが中山間ニーズからのアプローチはまだ少ないと言えます。都市とは逆に、コミュニティのまとまりが強い中山間地から住民のまちづくりを考えていくことも必要だと思います。福祉・環境などテーマ型団体の他、町内会や自治会のような地域型の取組の両方のタイプのNPOも考えたい。特に、個人対応で解決しえない部分をNPOの役割として、住民参加により解決していくことは今後の活動課題です。今や、行政と住民の間をつなぐ媒体・中間体が重要で、これもNPOの分野といえます。
     都市では、なかなか中間体となる組織や機構をもっていません。どちらかというとテーマ型の中間体であり、中山間は地域型中間体といえるのではないでしょうか。今後、既存の町内会や自治会の活動とどう連係しながら中間体としてのNPOが活動していくか課題といえそうです。

        (注)話し合いの途中ですが、今回はここで実況後継を終わらしていただきます。ぜひ次回をお楽しみにしていてください。